働き方の多様化が進む昨今、固定観念にとらわれず自由な発想から生まれた新たなワークスタイルが確立されています。その一つが「スマートワーク」です。
スマートワークとは、場所や時間に縛られない、自由で柔軟な働き方のことを言います。一人ひとりの個性を尊重するダイバーシティ(多様性)の時代にマッチした働き方だと言えるでしょう。
スマートワークと聞くと、スタートアップやフリーランスといった起業家のワークスタイルというイメージがありますが、働き方改革の一環として大企業を含む一般企業の間でも、働き方改革の一環として着実に浸透しています。
その背景にあるのは、環境が整備されつつあること。ICT(情報通信技術)の進歩でインターネット環境が格段に良くなったことに加え、ノートパソコンやスマートフォンなどの情報端末の高性能化や、インターネットカフェやコワーキングスペース、サービスオフィスなどワークスペースの充実などにより、職種によってはパソコンとスマホさえあればいつでもどこでも、時と場所を選ばずに仕事ができるようになりました。
中でも、ここ最近スマートワーカーの間で注目を集めているのが、サービスオフィスの充実ぶりです。ネット環境やオフィス什器、レセプションサービスなどが用意されているため、手軽に自分のオフィスを構えられると人気です。
スマートワークを始めたいと考えているあなた。サービスオフィスを活用してみてはいかがでしょうか。
スマートワークとは
あなたはスマートワークという言葉の意味を知っていますか?この言葉は、2010年代の韓国で生まれました。韓国政府は、テレワークをはじめとするリモートワークを普及させるために「スマートワーク」と呼び、さまざまな政策を進めました。
日本でも、2010年代後半になって政府が提唱する「働き方改革」の一環として、スマートワークの導入が呼びかけられるようになりました。
スマートワークとは、労働政策研究・研修機構がまとめた調査によれば、「ICTを活用した場所や時間に縛られない新しい働き方」と定義されています。では、具体的にどんな働き方をスマートワークと呼ぶのでしょうか。よく耳にする以下のような働き方の総称をスマートワークと呼んでいます。
■フレックスタイム制…多くの大企業が採用している柔軟な働き方の制度です。従来の「朝9時から夕方5時まで」といった固定された勤務時間にとらわれず、個々のライフスタイルに合わせて働くことができます。子育て中の女性などが主に活用しています。
■テレワーク…新型コロナウイルス感染拡大の影響で急速に広まったワークスタイル。自社のオフィスから離れた場所や自宅などで仕事を行うことを指します。
■ワーケーション…仕事と休暇を組み合わせる働き方のスタイルです。リゾート地などでリフレッシュしながら仕事を行うことが特徴です。「ワーク(仕事)」と「バケーション(休暇)」を合わせた造語です。
スマートワークのメリット
では、実際にスマートワークを導入すると、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。もちろん答えは一つではありません。以下に挙げるような様々な効果が期待できます。
①生産性の向上
生産性の向上は企業にとっての最重要課題の一つ。企業が様々な施策を行うのも、生産性を上げるためと言っても言い過ぎではありません。スマートワーク導入のメリットの一つは業務効率化が図れることです。
例えば、上司から急な業務を言いつけられたり、後輩から相談を受けたりすることは、一般的なオフィスでよく見かける光景です。周囲に巻き込まれ、自分の業務が疎かになってしまったという経験は、ビジネスマンの誰もがしたことがあるのではないでしょうか。
スマートワークでは、自分の仕事に集中することが可能になるため、効率的に仕事が進められ、その結果、企業としての生産性もアップするという好循環が期待できます。
②金銭的・時間的なムダが省ける
通勤はビジネスマンにとって悩みの種の一つ。「満員電車でストレスがかかる」「電車に乗っている時間がもったいない」などと、通勤に何かしらの不満を抱えているビジネスマンは少なくありません。こうしたムダを省くことは①で挙げた業務効率化にも繋がります。
もちろん通勤時間だけではなく、通勤コストの負担が軽減できることも企業にとって大きなメリット。オフィスも必要最低限のスペースがあればよいため、オフィス賃料のコストカットも期待できます。
③多種多様な人材が活用できる
スマートワークを導入して、誰もが働きやすい環境を整えることができれば、それだけ多種多様な人材が集まりやすくなります。
例えば、仕事をしたい意欲があり、高いスキルも持っているのに、育児のためフルタイムでは働けないという人材でも、時と場所を選ばないスマートワークであれば働き続けることは可能なはず。人材の流出も防げます。
スマートワーク成功の秘訣はオフィスの確保
さて、ここからが本題です。場所や時間の制約から抜け出して働くことがスマートワークということですが、とはいえ、働く場所を確保しないことには仕事ができないのもまた事実です。
どこで働くのかを決めることは、スマートワークをするにあたって優先度の高い先決事項です。
大げさではなく、仕事が成功するか否かの鍵を握っていると言っても言い過ぎではありません。ですから、コストはもちろん営業面や今後の事業展開なども考慮し、様々な基準で判断すると良いでしょう。
生産性やコスト面から考えると最適解はサービスオフィス
まずはコスト面から考えてみます。もちろん費用はかからないことに越したことはありませんし、自宅をそのままオフィスにするのが理想的です。
自宅をオフィスにすると、賃料が必要ないだけでなく、通勤のための電車代などの費用も節約できます。さらに通勤時間も省けるので、その時間を仕事に当てることができるからです。外出せずに働けるということは、交通事故などに遭うリスクも減らせているという見方もできるでしょう。
このように自宅で働くメリットはいろいろとありますが、コロナ禍が明けた今、オフィス需要が増していると言われています。これは、自宅で働くことのデメリットを感じている人が多いことの表れでもあるようです。
自宅で働くことの最大のデメリットは、オンとオフの切り替えができなくなること。いつでも仕事ができるという安心感が油断を生むせいか、短時間でできるはずの仕事にダラダラと時間を費やしてしまったり、管理者が近くにいないため、仕事へ取り掛かるまでに無駄に時間を費やしてしまったりすることがあります。マイペースで働けそうですが、意外なことに自宅では生産効率が上がらないというケースがよくあるのです。
一方で、一般のオフィスを借りるとなると、コストが頭の痛い問題となります。一般的な賃貸ビルの場合、月々の家賃のほかに、半年〜1年分の保証金が必要になるほか、什器(オフィス用の家具)や新しい事務所への引っ越し費用も必要になります。
また、月々の電気代や水道光熱費、通勤に使う電車代、車を使用する場合の燃料費や駐車場代など、さまざまなコストがかかることを頭に入れておく必要があるでしょう。
その点、クロスオフィスのサービスオフィスの場合、一般のオフィスと比べて賃料が安い上、指定の保証会社と契約をすれば保証金を賃料の1カ月分に削減することも可能となります。オフィス什器も備え付けてあるため、什器の購入や引っ越しにかかる費用なども節約できるというメリットもあります。
都心に複数の拠点を持つことでフレキシブルな働き方を実現
営業的な観点から見たサービスオフィスの魅力の一つは、お客様の近くに拠点を置けること。
クロスオフィスの場合、新宿、渋谷、六本木といったビジネスエリアにあるため、急な商談やトラブル発生時など、突発的な事態にも迅速に対応することが可能となります。
契約した拠点は24時間365日使えるほか、他のエリアにあるコワーキングスペースやラウンジも活用できます。まさに東京の各所に専用のオフィスがあるイメージ。
例えば、大阪への出張が午後に控えている日は、品川駅まで一駅の田町駅に近い「クロスオフィス三田」のコワーキングスペースで午前中に一仕事を済ませておくといったフレキシブルな対応が可能になり、とても便利です。
快適さと気軽さを兼ね備えていることが一番の魅力
そして何よりサービスオフィスの魅力は快適さと気軽さにあるのではないでしょうか。
静寂性や安全性に拡張性も兼ね備えた個室のほか、来客を迎えるためのラウンジやコワーキングスペースなどのワークスペースを確保。電話ブース、無料Wi-Fi、ドリンクサーバー、レセプションサービスといった環境や設備もしっかりと整っています。
加えてカバン一つあれば、快適なオフィス環境で柔軟な働き方ができるのがサービスオフィスの利点です。思い描く理想の働き方を実現させるため、サービスオフィスでその一歩を踏み出してみませんか。