賃貸オフィスを内見する際、チェックしておくべきポイントがいくつかあります。
入居してから気付いても改善できないこともあるので、入居前に漏れなくチェックしておきましょう。
見落としがちなチェックポイントもありますので、内見前にチェックされることをオススメします。
床の種類
オフィスビルの床にはPタイル、2WAY、3WAY、フリーアクセスなど複数の種類があります。
Pタイルは硬質な素材を使用しているため耐久性に優れていますが、OA(オフィス・オートメーション)非対応である場合が多いのがデメリットです。
2WAYは電話と電源の配線用ダクトがあるタイプ、3WAYは電話・電源・LAN配線の配線用ダクトがあるタイプです。
フリーアクセスは二重床になっているタイプで、OAフロアとも呼ばれます。
床下にLANケーブルなどを通すことができるため配線がしやすく、IT企業などパソコンを複数台設置する事業に向いています。
築浅のオフィスビルに入居する場合は、ほとんどフリーアクセスとなっていますが、古いビルやSOHOの場合は確認が必要です。
床荷重
床荷重は1平方メートルあたりの床が耐えられる重さのことで、サーバールームや金庫など重量のある物をオフィスに設置する場合は、床荷重を調べておく必要があります。
天井の高さ
天井が低いと圧迫感があるので、天井が高い物件を好まれる方が多いです。
天井を外すことができる物件もありますが、退去維持に原状回復費が高くついてしまう点を考慮する必要があります。
トイレ
見落としがちなのがトイレの環境です。
女性社員がいる企業の場合、男女一緒のトイレよりも、男女別々のトイレの物件が良いでしょう。
男性目線ではトイレ問題を見落としてしまうので、女性社員も内見に参加してもらうと、女性目線の意見を聞くことができます。
電波状況
電波状況は目に見えない環境なので、オフィスの内見で見落としがちです。
オフィス内でもスマートフォンや携帯電話を使用することがあるので、電波状況が良いかチェックしておきましょう。
空調設備
空調設備は個別空調とセントラル空調で使い勝手が異なります。
個別空調は各フロア・各室個別に空調のオン・オフや温度を調整できますが、セントラル空調は1か所でコントロールするので各室で調整することができません。
セントラル空調は一般的に平日9時から18時頃まで(コアタイムと言います)自動運転されることが多く、時間外に運転する場合は時間外空調費用が必要となるビルもあります。
運転時間はあらかじめ確認しておく必要があります。
入口(エントランス)
入口の外観は会社のイメージにもつながるので、印象が良いか、自社のイメージと合っているかなどもチェックしておきたいポイントです。
エレベーター
エレベーターの数が少なかったり、狭かったりすると朝の出勤時や昼の休憩時に利用者が集中してしまい、なかなかオフィスに行けないことがストレスになってしまいます。
フロア数が多いビルならエレベーターの数が多い、または大人数が乗れるだけの広いエレベーターがあるなどをチェックしておきましょう。